2018/04/24

赤の他人を見てもイライラしてしまい、自分が嫌になってしまいます。

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ストレスによって肝の氣は停滞しますので、ずっとイライラしなければならないストレスが、何かしらあると思います。

環境や他人については、なかなか変えられないことですので、自分の考え方を切り替えていかなければならないと思います。

そこでお役に立てるのが相談漢方薬局です。いろいろと精神的な勉強もしていますので、薬に頼らずとも、少し氣持ちがプラスになるようなアドバイスをさせてもらいたいと思います。また女性は特に、聞いてもらったり、分かってもらえる人がいるだけで氣持ちが落ち着きますよね。

ただ、イライラして人に当たったりしてどうしても止められないというのは、肝(かん)の病という病氣があるということを、頭の片隅に置いておいてほしいと思います。

ストレスが長引いて「肝氣鬱血(かんきうっけつ)」が長引いてしまうと、「肝火上炎(かんかじょうえん)」といって、漢字から見ても頭から湯気が出ているようなイメージですが、このような状態になると、すごく怒りっぽくなったり、強い頭痛や耳鳴りがしたりする人もいます。その上、顔面が赤くなったり、焦り感が出る方もいらっしゃいます。

このような状態ですと「清肝瀉火(せいかんしゃか)」といって、肝の熱を冷ましてあげないと、この異常なイライラは止まらないと思います。

そういう時は、漢方の力を借りた上で、アドバイスも聞きながら、少し氣持ちを静めてもらえたらと思います。

 イライラに漢方で対応

―― 肝臓の熱を冷ますという考え方なのですね。

志保先生:そうですね。「肝(かん)は疏泄(そせつ)を司(つかさど)る」という言葉が中医学にはありますが、中医学でいう肝は、新陳代謝や情緒の安定を支配しているのです。

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