薬剤師 鷺岡志保(さぎおか しほ)
鷺岡漢方堂薬局 2代目店主
株式会社鷺岡漢方堂薬局 代表取締役
先代は、丸亀城の御殿医として14代続く医師家系の次男として生まれました。
先代自身が若い頃、何年も治らなかった肝炎が漢方であっという間に治ったのをきっかけに、始めたのが鷺岡漢方堂薬局です。
お店は、お客様のために…
日本一の漢方薬局を…
私は、そんな先代の熱い思いを引き継いだ、漢方堂薬局の2代目です。
小さい時から漢方に囲まれ、病院で治らないまま来店されるお客様の病が漢方で治ったのを何度も何度も見てきました。私が漢方に絶大なる自信と信頼を抱いているのは、この経験から来ています。
祖母からは「医師に」と、父母からは「薬剤師に」と言われ育てられましたが、私には、自然の素晴らしさを伝えられる漢方を扱う薬剤師の道しか考えられませんでした。
京都薬科大学に通いながら漢方薬局で修行し、卒業してからは中医学を学びました。
現代医学も学びたく調剤薬局に勤めましたが、人間の体がおかしくなるほどの薬の出し方に疑問を感じ、良心が痛み退職。
それからは漢方の道一筋に20数年、私の両親だったら、家族だったらという思いで相談を受けとめ、ご相談者様の健康を支えております。
鷺岡志保の考え方
私は楽しいことが大好きです。そして我慢することが大嫌いです。なので、お客様のアドバイスも一緒です。お客様にも良くなる事を楽しんでほしいです。
例えば糖尿病の人だったら、病院でいう食事指導だと、さんまは1/2匹しか食べられないのです。1/2匹では私は耐えられないです。まるまる1匹食べたいです。
「あれも我慢しなければならない、これも我慢しなければならない」では心のストレスになります。
例えば、アトピーのお子様をもつ親御さんが「これは食べてはいけない、あれも食べてはいけない」とすべて除去して「給食が始まったらどうしよう?」という方がいらっしゃいます。親はそれで良いかもしれませんが、お友達と同じ給食を食べられない子供はすごくストレスだと思いますよ。
ですから、私の指導の仕方というのは、例えば、さんま1匹食べても構わないけれど、代謝を良くしよう、運動をよくしよう、ストレスが溜まらないようにしようという方法です。
アトピーだからといって、あれもこれも除去しようというのではなくて、たまにはご褒美も良いよという指導の仕方です。そうして色々な食べ物を少しずつ体に慣らしていきます。そうでないと大人になって何も食べられない子になってしまいますから。
腸をまず丈夫にして、悪い物がきても食べられる腸になるようにしたり、その人がストレスにならないような方法を、私はいつも提案するように心がけています。