漢方を伝えたい!

 

はじめまして。
「志保先生の開運漢方相談」を主宰する鷺岡志保(さぎおか しほ)です。

私がこの漢方相談サイトを立ち上げた理由をお話させてください。

私は常々、世の中にもっと漢方を知ってほしい!と強く思っております。

なぜなら、鷺岡漢方堂薬局のお客様は、病院を巡り巡っていろいろな療法をした後に、フラフラになりながらやっと訪ねて来られる方が多いからです。

そうすると、不調が出てからもう何年も経ってらっしゃるのに、私に「何か月、何日で治りますか?」と聞かれるのですが、それは無理な話です。

病院に行く前に、「ちょっと最近よく頭痛がするわ、ちょっとおかしいわ」と思った時が絶対にあったはずです。

この前駆症状(ぜんくしょうじょう)の状態、漢方では「未病(みびょう)」というのですが、この前駆症状の時に漢方堂にご縁があれば、もっと早く元氣になれるのに、というもどかしい思いがいつもあります。

そのほうがお客様自身もしんどい思いをしないですむのです。

そのような意味でも、漢方薬はこんな病氣にも使うんですよ、未病のうちに飲んでほしいものがあるんですよ、ということを世の中の人にもっともっと知ってほしいです。

 

西洋医学では、現代は病氣を細分化してしまって、脳は脳、心臓は心臓、内臓は内臓、皮膚は皮膚というように、全部人間の体をバラバラにして、その部位がおかしかったらその部位の専門家にその部位のみ診ていただく、というようになっています。

専門化が進むことにより、その部位に対しては詳しく診てもらえるという利点もありますが、それでは病氣は根本から治っていかないと思っています。身体は切り離しては考えられませんから。

細分化された西洋医学と違って、漢方、東洋医学には、「整体観(せいたいかん)」という考え方があります。これは、人間の体を常にまとまりのある個体としてとらえます。身体全体を一つとして捉えるのです。

例えば、鼻・肺・皮膚・大腸、と経絡はいろいろなところと繋がっています。例えば便秘したら吹き出物が出る、というのは一般的によく聞きますが、これは大腸と皮膚が繋がっているからです。

便秘は内科、吹き出物は皮膚科と漢方では考えません。まずは、体の毒が出るように、便を出すことから吹き出物を癒やしていくのです。

このように体全体を1つとして、いろいろご相談を受けた上でどこが原因か探っていく、どの経絡が弱っているのかを探っていく。病気になった原因を体全体から紐解いていくのです。

一番に伝えたいことは、体は必ずサインを発してくれている、ということです。自分の体は自分しか守れないのです。自分の体の変化にまずは氣づいてほしいです。

そして、ちょっとおかしいなと思った時に、漢方という選択肢もあるということを、すぐに思い出していただければと思います。

私の考えとしては、「中西医結合(ちゅうせいいけつごう)」といって西洋医学と中医学である漢方の良いとこ取りをしたら良いと思っています。

今の病氣の治し方は、例えば、病氣になれば病院へ行きます。病院に行っても良くならないからサプリを飲んでみる。

サプリを飲んでも良くならないから、漢方薬はちょっと高額な氣がして行きにくいけれど漢方薬局を訪ねてみる。漢方を飲んでも変わらないから食事療法をしてみようか、という順序で対応していく方が大半ですが、それでは順番が反対です。

まず病氣になった時に、一番に見直さなければならないのは食なのです。「私、何か生活習慣を間違えていないかな、食べ物を間違えていないかな」と思ってほしいです。

生活習慣や食養生を改善して変化が見られない時には、食の延長である自然薬を取り扱う漢方薬局を訪ねてほしいです。それで漢方でも元氣にならなかった場合は、重たい病かもしれないので西洋医学にいくという流れが本来の病の治し方だと思います。

私は、太古の昔からの伝統療法を伝える人でありたいと思っています。

もちろん、早期発見、早期治療は大事です。日本の検査はどこにも引けを取らないくらい進んでいます。1年に1回の検診に行くことはとても大事ですが、不調を感じたらまずは自分の生活習慣を見直してもらいたいと思います。

中医学の世界では、一番位の高い先生は内科医でも外科医でもなく食医です。食の先生が一番偉いのです。そこからもわかるように、ふだんの食生活や生活習慣というのは、一番大事なことだと思います。それを改めて見直した上で、漢方を取り入れると良いですよ。

でも、食ってどうすれば良いの?と食の正しい知識が十分に知られていない時代ですから、そのようなことも、今あなたがご覧のこのサイト「志保先生の開運漢方相談」を通じて伝えていきたいです。