志保先生:無月経、無排卵の原因にもよりますよね。若年性更年期のように閉経してしまっている方であれば、「腎虚(じんきょ)」といっておへそから下が弱っていますので、「補腎(ほじん)」といって、おへそから下を丈夫にするようなものをしっかり飲んでいただいたりします。
多嚢胞性卵巣症候群の原因でも、脳からの命令が上手くいっていなかったり、男性ホルモンが出過ぎていたりと原因がいろいろありますので、その原因によって対応する漢方薬をもっていきます。
―― 無月経だからとお子さんを諦めてしまうことはないのですね。
志保先生:はい。まったくないと思います。中には、生理がこないまま、漢方薬を飲み続けて妊娠する方もいらっしゃいますので、赤ちゃんというのはご縁だと思います。
産婦人科のお世話になりながら、漢方も取り入れてみてはいかがかと思いますよ。