これは、「望診(ぼうしん~漢方で、顔色・舌の色・肌のつや・肉付きなどを目で見て判断する方法。)」でも必ずお伝えするのですが、シミがあったり顔が黒ずんでいたら「瘀血」と判断します。
「シミがありますね。」と言うと「そうなんです。こんな所にシミがあるんです。」とお話されるのですが、特に目の下の肝斑(かんぱん)のようなシミは、女性ホルモンに影響を受け子宮の病気がある人が多いんです。
子宮筋腫や子宮内膜症の人には、目の下にシミがある人が多いです。それは、子宮内膜症も子宮筋腫も血液の滞りですから、「瘀血(おけつ)」があるととらえ、まず、「瘀血」に対応することが先決ですね。
外側だけ見てもいけませんし、体の中から出てきているものですから、子宮の「瘀血」を取ることから始めていかなくてはなりません。
―― すると、シミは何か不調のサインということがあるのですね。
志保先生:場合によってはサインですよね。スキューバダイビングなどで日光をガンガンと浴びてのシミもありますが、きまった部位にしっかり出てきているのであれば、もしかしたら、何かのサインかもしれません。
漢方の対応
―― シミを薄くしたいというご相談は、シミがどんな所にどのように出ているかによって、対応は違ってくるのですね?
志保先生:そうですね。特に何かの病気が見つからない時は、基本は「瘀血(おけつ)」、つまり血液の滞(とどこお)りですので、「活血薬(かっけつやく)」というものを持っていきます。
シミのご相談で来られる場合も、シミではない病氣のご相談で来られる場合も、顔色が全体的にくすんでいる人は、漢方薬を飲むと、雰囲気が明るくなる人が多いです。