―― 本日のご相談は「34歳から不妊治療を始めて5年経ちますが、子供を授かりません。子供は諦めたくありません。」というものです。
志保先生:これはもう、ひとえに子供は授かりものです。
私も長い間お店でご相談にのっていて思うのですが、この方がどのような治療をされたのか分かりかねますが、おそらく34歳から5年ということなので39歳。きっと体外受精から顕微授精まで、治療という治療は病院でされたと思います。いろいろやった結果だと思います。
私は若いころ、店頭でお客様の相談に乗り、「お客様の低温期と高温期がきれいに二層になっているのに子供が出来ないというのは何でだろう?どこが悪いんだろう?」と、すごく悩んだ時期があります。
生理がこなくても…
しかし、こんな方がいらっしゃいました。生理が無くて、結婚前から漢方堂で生理不順でご相談いただいていて、生理は来なかったのですが、病院に行くと子宮の萎縮が無いと言われて、漢方を飲んでくださっていたお客様がいます。
それから「結婚しました。」と報告に来て下さったんですね。「結婚して生理が無いのは困ったわ。でも今は体外受精や顕微授精があるから、赤ちゃんできたら良いな」と思っていました。
ところが、結婚してすぐにお母様が亡くなられて、それからすぐに、生理が無いのに妊娠したんです。すごく不思議で「お母さんの生まれ変わりだね。」なんてお話をしたのです。
普通は低温期から高温期になって妊娠するのですが、体温表がガタガタしたまま妊娠して「流産しないだろうか」と心配しながらも、そのまま出産にこぎつけるという方もいらっしゃるんですよね。
ですから、そのようなお客様やいろいろな状態のお客様を見るにつけ、「赤ちゃんはご縁なんだな」とつくづく思うようになったのです。