ご相談のお子さんのように鼻が詰まる場合は、冷えているのではなく「表熱証(ひょうねつしょう)」と言って、ちょっと体の中に炎症があり熱を持った状態です。そうすると、鼻水や痰などの分泌物がドロ~と粘ってきます。
想像してもらうとよいのですが、水たまりに太陽の光がサンサンとあたると、段々と水が濃くなりドロッとしてくる。熱がこもってしまうとこのような状態になります。
なので、そのような時は「清熱解表去湿(せいねつげひょうきょしつ)」と言って、熱を冷まして不要なお水をはくような漢方薬をもっていきます。
そして、小さいお子さんで目がウルウルして目やにが出るというのは、涙腺が大人よりも細いことがあります。鼻と目は繋がっていますので、どうしても鼻で炎症が起こり分泌物が出てくると、目の方にも影響が出てきます。
目やにも一緒で、ネバっとしたものですので熱感があるような状態ですと、もしかしたら目も充血した状態かもしれませんね。
漢方薬飲める?
小さい子供さんが漢方を取り入れる時に一番難しいのは、漢方薬が飲めるか飲めないかなんです。薬が粒というだけでなかなか飲めません。粉などの苦いものは、病院の子供用の薬のように甘くなっていませんので、やはり、飲みづらいことがあります。
漢方堂では、「鼻・肺・皮膚・大腸」と言って鼻と腸は経絡が繋がっていますので、腸にやさしい酵素のようなものに混ぜて子供さんにお出しするような工夫をさせてもらっています。漢方堂でおすすめしているサギオカコーソはくせがなく甘くて飲みやすいんです。
まずは薬を飲める、飲めないが小さなお子供さんが漢方を取り入れる時には重要になってきます。店頭に来ていただける場合は、飲めるのか飲めないのかを確かめるために、店頭で飲んでいただくようにしています。
おじいちゃんおばあちゃんが買いにいらした時には、最小単位か、もしくはサンプルを差し上げて飲めるか試してもらうようにさせていただいています。せっかく買って帰られても飲めないと意味がありませんからね。