2018/01/09

寒暖差アレルギーを薬で抑えられません。どうすれば良いですか?

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志保先生:そうですね。漢方には「玉屏風散(ぎょくへいふうさん)」といって、皮膚の上に1枚屏風を立てるような名前のものもありますが、バリア、衛氣をサポートするような漢方です。

体の表面の衛氣が足りていないような状態ですと、いろいろな所から流れ出るようなイメージをしてもらうと良いと思います。

―― 毛穴が緩んでしまってキュっと閉まらないのは、どんな原因があるのですか?

志保先生:それは、食べるものであったり、氣を消耗したりということのほかに、近頃は、厚さ寒さの変化に慣れない生活をしてしまっていることが言えます。

寒い時に暖かい部屋にいたり、暑い時は本当は汗をかかなければいけないのに、冷房が完備された所にいるので、要するに人間の表皮も怠け者になってしまっていますよね。そんなことも原因の1つだと思います。

そしてアレルギーの対応として昔、乾布摩擦というものがあったのを覚えていますか?皮膚を寒い中でこすって喘息が治ったという例もあります。

「鼻・肺・皮膚・大腸」といって、鼻は鼻炎、肺は喘息、皮膚はアトピーで、アレルギーが全部起こる所です。これらはすべて経絡が繋がっています。

なので、皮膚の衛氣を丈夫にすることにより、要するに乾布摩擦をすることによってアレルギーが治っていくというのは、理にかなっていて、皮膚の表面を鍛えるということは1つの方法ではないかなと思いますので、乾布摩擦してみるのも良いと思いますよ。

―― 外側と中側から、毛穴をキュっと閉められる体をつくるのですね。

志保先生:そうですね。今のように良い暮らしをすると身体は怠けてしまいますね。昔は暖房など無かったので、体を防御するために毛穴を閉めることができていたと思います。
今は環境が良くなりすぎて、そのようなところが弱っているのではないか、と思いますよ。

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