2018/07/27

暑くなってきたら、アトピーがジュクジュクしてきてしまいました。

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あとは、暑い時はクーラーをかけて汗をかかない上に、冷たい物をガブガブと飲んでしまいますよね。そうすると体内には不要な水が貯まり、水はけが悪くなって、湿気が上手にまわらないと、弱い部分に不調が出てくるということが考えられます。

―― 暑い時には水分をたくさん摂ると思うのですが、それがまわらないというのはどのような状態ですか?

志保先生:上手にまわって、おしっこで出れば良いのですが、例えば、ジュクジュクだけに限らず、お水は何と一緒に流れるのかといえば、血液とともに流れていくようなところがあるので、やはり、血流が悪いとお水の流れも悪くなり、滞りやすくなります。

他にも消化機能が弱って、湿気がたまっているタイプの方は脾胃(ひい)から正さないと余分な水分を出すことができない場合もあります。

体の中に水たまりができた状態をイメージしてもらうとよいです。この水たまりに熱がこもると、アトピーさんの場合、赤くかゆくなったり、ジュクジュクしたりします。

水たまりに太陽がガンガンと当たると、ボウフラがわいてきますね。体の中のお水が流れていかないで溜まって、熱してドロドロの状態になっているとイメージしてください。

お水はサラサラと流れていれば良いですが、熱すると水分が蒸発して、ドロドロしてしまいますよね。そんな状態が、皮膚の上に表れているイメージをしてもらえば良いと思いますよ。

ジュクジュクした状態への漢方の対応

―― すると、ジュクジュクしてしまった場合、漢方ではどのように対応できますか?

志保先生:アトピーさんは、ジュクジュクすると、黄色い汁が出て、熱を持っていると思います。なので「利湿薬(りしつやく)」といって不要なお水をはくようなものや、「清熱薬(せいねつやく)」といって熱を取ってあげるようなものを持っていきます。

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