―― 本日のご相談は「顔のアトピーがひどくてとても辛いです。」というものです。
志保先生:はい。顔はどうしても見える所ですから、どんな湿疹や皮膚病が出てもつらい場所ですよね。
その方がどうして顔がひどいのかはいろいろと理由があると思います。
例えば、のぼせ感が強い方は、顔に赤みがひどく出たりします。
それから、顔はすぐに手が行く所ですので、いろいろな物を触った手で患部を触ると、皮膚が弱っている所にはブドウ球菌という菌が繁殖しやすいので、それが理由でひどくなることも考えられます。
どうしても顔のアトピーがひどいと、人間の心理として恥ずかしいという思いが先に立ち、無意識に顔に手がいってしまい、かゆくもないのに照れ掻きをしてしまうものです。
あとは、日光によっても特に赤みがあるアトピーはひどくなります。紫外線によってひどくなりますので、どうしても営業職で日光によく当たる方は、顔のアトピーがひどくなる方が多いですね。
他に考えられる原因としましては、この方は顔がいちばん人目に付くところなので、顔にばかりたくさんもしくは強いステロイド薬を塗っていたかもしれませんね。
そうすると、肌がつっぱってゴワゴワしてきたり、皮膚が薄くなって血管が浮き出てきたりすることがステロイドの副作用ですから、それが理由で顔のアトピーがひどくなっているのかもしれません。
―― 特に顔に関してアトピーの状態が気になる方は、どのような対応が考えられますか?