覚えたり考えたりすると、脳で酸素や血液を消耗しますので、そこが酸素不足になったり、血液循環が滞っているような状態では、勉強もはかどらないのではないかと思いますよ。
―― イライラすると、悪循環になってしまいそうですね。
志保先生:よけいに勉強が嫌になってしまいますよね。
漢方で対応してみよう
―― どのように対応したら、この状況を変えられると思いますか?
志保先生:この方が、本当に勉強が嫌いでイライラしているのなら、もっと好きなことを追及したり、興味を持てることに転じるのも1つの方法だと思いますよ。
でも、どうしてもこの勉強をやりたい、やる必要があるのに、何だかイライラするという時は、「疎肝解鬱(そかんげうつ)」といって、肝(かん)の疏泄(そせつ)を正して、氣を巡らせるような漢方薬を持っていきます。
実は氣の短い私にとって、イライラを止める漢方は、大好きな漢方薬です。
あと、もう1つ考えられるのは、菓子パンやチョコレートなど甘い物は脳のエネルギーになると思って食べていらっしゃるかもしれません。
ですが、糖質の取り過ぎはカルシウムを消耗し、カルシウム不足を引き起こし、それが原因でもイライラしてしまいますね。