2017/12/07

眼がかゆくて目薬をやめるとぶり返します。でも花粉症ではありません。

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―― 本日のご相談は「眼がかゆくて目薬をやめるとぶり返します。でも、花粉症ではありません。」というお悩みです。

志保先生:はい。その目薬がどのようなものかにもよりますが、きっと、抗ヒスタミン剤ではないかと思います。

花粉によってアレルギーを起こしているのではなくて、例えば、食べ物によって起こす場合もあります。小麦アレルギーなどは、いろいろなものに小麦が入っていますので、何が原因なのかピンとこない場合もあります。

または、ほこりによるアレルギーであれば、部屋の中が汚いといつもほこりにさらされていますから、花粉症ではないにしても目薬でかゆみが止まるということは、アレルギー的な目のかゆみだ思います。

その場合は、まずはアレルギーに目を向かないといけないと思います。

それで、目がかゆい方は、「望診(ぼうしん)」すると、だいたい目が充血していたり、目が真っ赤な方が多いのです。

その部分が赤いということはそこに熱がありますので、漢方的にはその熱を冷ましてあげたり、アレルギーであれば、アレルギーに合うようなものをもっていきます。

―― 目がかゆい時の、西洋医学と漢方の対応の違いはどんなものですか?

志保先生:西洋医学からは、おそらく抗ヒスタミン剤の目薬が出るのだろうと思います。たまにステロイドの目薬が出ることもありますよね。その目薬が合わずに逆に充血したり、目がはれたりするお客様もいらっしゃいます。

うちでは「黄柏(おうばく)」といって昔から伝統的に使われてきた和漢草があるのですが、このような和漢成分が入った目薬をお渡ししたりしています。

 目がかゆい時の漢方の対応

―― すると、目がかゆいという状態に対して、漢方の場合は目のかゆみそのものとアレルギーの両方に対応するのですね。

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