―― 本日のご相談は更年期の方からで、「血圧が上がったり下がったりと落ち着きません。下がることもあるので、高血圧の薬を飲んでもいいのか迷っています。」というものです。
志保先生:そうですね。更年期の頃は、皆さんいろいろな事をおっしゃいますが、このような状態の方もいらっしゃいますね。
血圧が上がったと思ったら下がったりということですが、下がったといっても、低血圧になるというより、正常になったり上がったりするということだと思います。
高血圧になったり低血圧になったりという訳ではなく、高血圧になったり正常になったりということだと思います。
それで、正常な時に血圧の薬を飲んだら下がり過ぎるのではないかという懸念があって、迷っているのではないかと思います。
これは、西洋医学の薬ではその通りで、やはり上がったものを下げますので、正常な人が飲んで下がり過ぎると危険だということが、無きにしもあらずですね。
更年期と血圧の関係
―― 更年期が、血圧が上下する原因として関わっているのですか?
志保先生:はい。女性ホルモンが血圧をコントロールしたり、コレステロールを下げたり、骨からカルシウムが溶け出すことを防いだりしています。
女性ホルモンというのは、生理だけに関係するのではなくて、脳の海馬という記憶を司る所など、いろいろな所に関わっているということが分かっています。