志保先生:表皮というものは「衛氣(えいき)」というもので守られています。アトピーの人は掻き壊したりして、表皮がジュクジュクとなっていますので、どうしても皮膚の表面のバリア機能が弱っていますから、衛氣を高める漢方薬をもっていったりします。
また、体の中からも元氣になるよう対応していかれたら良いと思います。
―― なるほど。中から元氣になるにはどのような方法がありますか?
志保先生:例えば、体の中では100種類以上の酵素がいろいろな働きをして、善玉菌と悪玉菌のバランスを上手にとっていますが、アトピーの人は特に食べ過ぎの方が多い傾向にあるように思います。小さい子でも何でもたくさん食べる子が結構います。
そのような方は、体に負担がかかりやすいので、もしかしたら悪玉菌が多いかもしれません。なので、善玉菌をサポートするような発酵食品をとると良いですね。
発酵食品といっても、日本人は腸が長いので、ヨーグルトなどの乳製品の発酵食品ではなくて、味噌、納豆、本物の醤油、みりん、ぬか漬けで漬けた漬物などの東洋の発酵食品が大事だと思っています。
酵素などを取り入れるのも良いですね。うちの酵素は70種類の野菜を発酵醸造させていますが、ジュース替わりに手軽に酵素を取れます。そういうものでも中から元氣になれますよ。
そして、悪いものは便やおしっこで出る、皮膚から出る、汗で出ることしかできません。なので、出ないのであればリフレッシュができていませんので、その対応をしてあげなければならないと思います。
便の調子とアトピーはとても関係しています。毎朝スッキリできない人は、赤みが強かったりアトピーも悪化している方が多いです。
ダニやホコリがいても大丈夫な体になるために、衛氣を高めたり、中からキレイになることに目を向けてみてはいかがでしょうか。