――本日のご相談は、「少し良くなってきたアトピーが、秋になってかゆみが増してきたのが気になります。」というものです。
志保先生:はい。どうしてもアトピーの方は、春や秋などの季節の変わり目には、せっかく落ち着いていたものがひどくなったりします。
秋は少し乾燥する季節に入ってきます。アトピーの方はどちらかというとカサカサ、ゴワゴワと乾燥している肌が多いですね。夏には少し汗ばんで皮膚を潤す水分が多少は出るのですが、空気が乾燥し始めますと毛穴が閉って汗などが出なくなってきます。
自分で潤す力が足りないですから、乾燥したことに伴い、痒みがひどくなったりします。普通の人なら何ともない暑さ寒さというものも、弱っている体にはストレスになっているということが考えられます。
漢方と西洋医学の対応の違い
――かゆみが増してきてしまったら、西洋薬ではどんな対応になりますか?
志保先生:西洋薬ではステロイドが出ると思います。今までぬっていたものより強いタイプのぬり薬が出ることもあると思います。