―― 本日のご相談は「肌がかぶれやすいのですが、ステロイドの塗り薬は使いたくありません。何か良い方法はありますか?」というものです。
志保先生:漢方堂にいらっしゃるお客様でもそうですが、ステロイドというのは何となく怖いイメージがあって使いたくないとおっしゃる方が多いです。
やはり使っていくうちに皮膚が薄くなったり、血管が浮き出てくるような副作用があります。私としても、ちょっとしたかぶれや皮膚湿疹で使うのは「ちょっと待って」と言いたくなります。
そうは言っても、どうしてもかぶれたところは氣になって触ってしまうと思います。
そのような皮膚の弱っているところには、ブドウ球菌という菌が繁殖しやすいので、まずはいつも清潔にしておくことです。漢方堂ではスプレータイプの消毒薬を使ってもらう方もいます。
そして、どうしても触ってしまうのであれば爪を短く切っておいてほしいと思います。
かゆみがあるところは、優しくたたいてあげたり、ドライヤーの熱や冷風を当てて和らげてあげることもできますので、かき傷をつけないようにしてほしいですね。
カサカサ乾燥するのであれば、部屋に加湿器を置いて加湿するのも一つの方法です。
そして、塗るものですが、漢方堂にはステロイドではなくて漢方成分の入った塗り薬があります。
例えば、昔からあるもので、「豚脂」など豚の油や植物だけで練った口に入っても大丈夫な軟膏など、ステロイドに代わる塗り薬や医薬部外品、化粧品、クリームがあります。