さらに、「目は肝(かん)なり」という言葉があるように、目の奥が痛くなる事も、肝経に属していると言われています。
全部が全部そうではありませんが、経絡的にはこのように考えられます。
頭痛を放っておかない
―― ご相談者も頭の一部が痛いということで、更年期になって、どこかに不調があるのかもしれませんね。
志保先生:おそらく、他にも不調があると思いますよ。
頭痛は、頭が割れるような頭痛であれば、くも膜下出血など命にかかわることもありますが、そのような大きな病氣以外では、鎮痛剤を飲むと止まることが多いので、案外、放っておく方が多いですね。
「ちょっと頭が痛い」という程度にとらえて、「鎮痛剤を飲んだら楽になるからいいや」くらいに思っている人が多いですね。
しかし、これも「未病(みびょう)」で、何かのサインです。
痛みがあるということは、「瘀血(おけつ)」といって、血液の滞りが必ず考えられますので、それは放っておかないことが、とても重要だと思います。
頭痛の原因を紐解く
―― いろいろな部位によって、いろいろな臓器の不調が考えられるということですが、それぞれ漢方ではどのように対応するのですか?