志保先生:実際には、もう少し詳しくお話をきかせていただきます。
痛みという状態がある限り、必ず「瘀血(おけつ)」、血液の滞りがありますので、まずは「活血薬(かっけつやく)」といって、血流を良くするものをお出しします。
それにプラスして、原因をひも解き、ストレスが多ければ、氣を巡らせる漢方薬を持っていったり、胃腸が弱いタイプであれば、消化を助けるような漢方薬を持っていったりします。
ご相談者は更年期ということで、女性ホルモンが減ってホルモンバランスが狂ってきていると思います。
なので、少しホルモンバランスを整えるような漢方薬と血流を良くする「活血薬」を持っていったりしますよ。
―― 頭痛は頭に原因があると思う方が多いかもしれませんが、そうとも限らないのですね。
志保先生:そうですね。頭を病院で診てもらったけれど、特に異常はみつからなかったという方はたくさんいらっしゃいます。
そういうお客様が漢方堂では多いのですが、たとえば、更年期の頃であれば、女性ホルモンは血管の弾力を保つ働きもしていますので、女性ホルモンが減ることでコレステロールが上がって動脈硬化を起こしやすくなります。
血管が硬くなることも頭痛の原因かもしれませんので、お話を伺ってその辺りを紐解いて、漢方薬をお出しします。