2017/12/15

最近だるくて仕方ありません。立ち上がるのも面倒なくらいです。

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―― 本日のご相談は「最近とにかくだるくて、体がおっくうで仕方ありません。立ち上がるのも面倒なくらいです。」というものです。

志保先生:はい。これは、漢方的には完全に「氣虚(ききょ)」と言って、元気不足な状態ですよね。氣が無くなるというのもいろいろと原因があると思います。

元氣な人が突然、氣が無くなるという事はありませんので、例えば、その人はそれまでにすごくハードワークをこなしていたり、すごく思い悩むことや心配事がずっとあったりというような、氣を消耗するようなことがあったと思います。

思いだけではなく、例えば、臓器の働きが弱く胃腸が虚弱で、食欲不振で長い間ご飯が食べられなかったり、という場合もありますね。

氣というものについてですが、基本的にご飯をそしゃくして胃腸から元氣をもらうわけです。食べたものを消化吸収、分解して、それがエネルギーになりますので、胃腸が弱い方は、やはり、元氣不足、気虚になりやすいですね。

なので、胃腸が弱く食欲不振が長く続くなど、何かしら氣を消耗するようなことが、だるくなる前にあったと思います。それでやる氣が無いという状態になっていますので、漢方的には「補氣薬(ほきやく)」と言って、氣を補うものをもっていきます。

漢方で有名な「朝鮮人参(ちょうせんにんじん)」は、昔から氣を補うものの代表なんです。

 だるさと食事

―― 胃腸が弱いとだるい状態になるというのは、気づきにくいかもしれませんね。

志保先生:やはり、食欲が無い、一般的に食が細いうえにしばらく食べられていないという方は、しんどくて、だるくて元氣が出ない、ということをおっしゃる方が多いですね。

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