例えば、皆さん一度は見たことがある、田んぼのあぜ道に生えている黄色い小さな花が咲く「スベリヒルユ」、別名は「馬歯莧(ばしけん)」というのですが、そのような漢草などは、熱を取り去り殺菌して、水分を取るような働きがある生薬です。
そのような熱と不要な水分を取り去るような生薬を持っていきます。
―― 夏の間はお肌を露出することが多いので、ジュクジュクとしていると扱いが大変だと思いますが、どのように乗り越えていけばよいですか?
志保先生:まず、漢方薬で利湿、清熱作用のあるものを飲むと、ジュクジュク感がちがってくると思います。放っておいても良くならないと思いますよ。
病院では、だいたいステロイドが出ると思います。ステロイドで一時的には抑えられるかもしれませんが、それはあくまでも一時的な対応です。なので、漢方薬でも対応していくのが良いと思います。
また、夏はよく汗をかくので、殺菌、消毒作用のあるものを使用し、皮膚を清潔に保つことも大事です。
日常生活で氣をつけると良いのは
―― 漢方を取り入れながら、日常生活ではどんなところに気をつけるとよいですか?
志保先生:ジュクジュクしているということは、湿気が多いですので、食養生では、湿気を利水するようなウリ類がおすすめですね。
漢方堂ではスイカの皮を使った薬膳料理教室をしたこともあります。ウリ類は利尿効果があります。小豆汁(あずきじる)なども利尿効果がありますよ。