――　本日のご相談は「閉経後、白髪が増えて髪がパサパサして、とても寂しいです。何か内側からケアする方法はありますか？」というものです。

志保先生：はい。閉経後でなくても、段々と若い頃より髪がパサついてくる方が多いと思います。芸能人のような髪質を保つには、相当の努力が必要だと思います。

年とともに髪がパサついてくる原因として、中医学には「髪は血の余り」という言葉があります。髪の毛は血液の余り。「血の余り」ということは、「血虚（けっきょ）」といって、血液が少ないような状態ですと、髪の毛がパサつくことが多いです。

若い子でも血虚（けっきょ）であればパサパサ感がある髪の人が多いです。また、髪の毛というのは女性ホルモンが影響していますので、閉経すると、どうしても女性ホルモンが少なくなってきて、抜け毛が増えて、髪の毛が薄くなって、地肌が見えやすくなる、髪の毛がパサついてくるということが起こります。

漢方のケア

そのような時は、中医学的な考えでは「髪は血の余り」ですから、血液を補うということで対応させていただきますよ。

漢方薬では「補血薬（ほけつやく）」といって、血液を補うようなものがあります。若い方は、補血薬をお飲みになると、髪の毛がしっとりしてきたなどとおっしゃるお客様がいます。血液を補うということは、髪の毛の方にまで影響が出てくるということですね。

あとは、芸能人のように髪の毛を艶々に保てている人は、しょっちゅう美容室に行かれてトリートメントをしたり、家でもしっかりトリートメントをしたりと努力しています。やはり、外からのケアも大切だと思いますよ。

日常のケア

――　漢方で外側のケアはありますか？