2018/04/02

最近、寝ても寝ても眠くて仕方がありません。仕事が思うようにいかず辛いです。

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―― 本日のご相談は「最近、寝ても寝ても眠くて仕方がありません。仕事が思うようにいかず辛いです」というものです。

志保先生:はい。そういう時、私も若いころにはあったなぁ。

それこそ、春には「春眠暁を覚えず」という言葉があるように、もしかしたら春には眠くなる方がいらっしゃるかもしれません。これは「嗜眠(しみん)」 のような状態ですね。

西洋医学でいう嗜眠は、高熱や重たい病氣によって睡眠状態に陥っている状態を言いますが、中医学的には、いつも眠い状態を「嗜眠」とか「嗜睡」と捉えます。

何故このような状態になるか?ですが、大きく言うとこれは「氣虚(ききょ)」といって元氣が足りないような状態です。

やる氣が無い、眠くて眠くてしょうがないというのは、起きているだけのエネルギーが無いので、この状態を「氣虚(ききょ)」ととらえます。

例えば、ご飯を食べた後に眠たくなる、眠くて眠くて、ちょっとでも横にならずにはいられないというような人は、「脾気虚(ひききょ)」といって胃腸の元氣が足りない状態です。

これは、食べると胃腸で消化をするのに氣や血を使わなければなりません。そのために、脳で精神活動をする氣がおろそかになり、脾胃(ひい)の氣が不足している人は食べた後に寝ないとおさまらないという状態が起こるのです。

そのような場合は2、30分くらい寝られたら良いと思いますが、そのような方は脾臓(ひぞう)の氣を補うような漢方薬をお飲みになれば、食後の眠たさが違うとおっしゃいますね。

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