――熱感があってイライラする場合、西洋医薬ではどのような対応が考えられますか?
志保先生:熱感というものは、もしかしたら西洋医学ではあまり問題視しないかもしれませんね。西洋医学では冷える、熱感があるということは問題視しないですが、漢方ではやはり冷やすと痛みを引き起こしたりすることが分かっているので、温める漢方薬があったり、熱感がある時は体の中の熱がこもっていますので、この熱を解放するような漢方薬をもっていきます。
火事でも火を消さないとなりませんので、漢方では、まずは火を鎮めないと病気は良くならないと考えるんですね。熱感があってイライラするということは西洋医学では病気と捉えないのではないでしょうか。
イライラは性格?
――漢方では熱感があってイライラする状態を病としてとらえるのですね。
志保先生:そうですね。何となくイライラするというのは、その人の性格ではないかと思うようなこともあるのですが、必ずしも性格というわけではなくて、イライラが病気に一歩踏み込んだ状態であることを自覚していただきたいと思います。