2018/05/01

冬より春の方が、肩こりが酷くて困っています。

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疏泄、つまり新陳代謝が上手くいっていない。血液が少ない事によって巡りが悪くなっていることが考えられます。

また、「肝(かん)は筋腱(きんけん)を司(つかさど)る」という言葉があるのですが、筋肉やすじは肝が司っています。例えば、ふくらはぎがこむら返る、筋肉がつる人は肝血が少ないことが多いです。

こんな風にもともと肝系が弱くて、この時期に肩がこるのだと思います。そのような場合は肝血を補ってあげたり、ストレスが多い方であれば氣を巡らせてあげるような漢方薬を取り入れられたら良いと思います。

気をつけてほしいこと

そして、こういう肩こりというのは、潤いがなくてすじばっているせいで起こっていますから、マッサージでそこをグリグリともみ過ぎると、揉み起こし(揉み返し)を起こすことが多いかもしれません。

潤っていないうえに、さらに流れていないものをグリグリと圧迫するわけですから、なお巡りが悪くなり、次の日に痛みが出たり、揉み返したという人は多いかもしれません。

なので、このような方は、本当はたっぷりと血という材料を補って流すようなアプローチや、楽しくて心が安らぎ氣が巡るようなことをするほうが、肩こりが和らぐのではないかと思います。

―― 春の時期の肩こりについて、日常生活の中で気をつけるとよいことはありますか?

志保先生:やはり、上手にストレスを発散することですね。運動などは血流が良くなりますので、気持ちの良い天気の時に肩を回しながらウォーキングしたりすることも養生法の1つではないかと思います。

そして、肝の大好きなものは酸味のある物です。酢の物や梅干しなどは肝系に良い食べ物と言われていますので、そのような物をお食べになると良いと思いますよ。また血液を増やすために良質のたんぱく質と緑黄色野菜をたっぷりとることもおすすめします。

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