――　本日のご相談は「花粉症で鼻水が止まりません。病院の薬を飲むと口がカラカラになってしまいます。」というものです。

志保先生： はい。まずこの方は鼻水がツルツルと出てくるような花粉症のようですが、受付などでも、花粉の時期には、鼻水をジュルジュルとさせていて、職業柄「この人かわいそうだな。漢方試されるといいのに。」と思うような方を私もよく目にすることがあります。

きっと、市販の鼻炎薬を飲んでも、鼻水が止まっていないのかもしれません。漢方堂のお客様でも市販のお薬を飲んでも効かないと言って、「良い漢方薬はないですか？」と訪ねてこられる方がいます。

ズルズルと滝のように出る鼻水は、体が冷えていることが多いです。体が冷えていると水のような鼻水が出ますので、そのような場合は温めるタイプの漢方薬をもっていきます。

第一次世代と言われる抗ヒスタミン剤を飲むと鼻水も止めますが、液という液を止めますので、どうしても口が乾いてしまうという副作用が現れます。鼻の粘膜が乾いたり、口が乾いたりします。

また、鼻が詰まると口呼吸しなければならなくて口が乾くと、唾液は、菌を抗菌する作用がありますので、喉が痛くなって風邪を引きやすくなったりと悪循環になることがあります。

やはり、そのような場合には、漢方がお役に立てると思います。体を温めて鼻水を出なくする漢方薬は、抗ヒスタミン成分を使っておらず喉を乾かすようなことがありませんので、そのようなものがお役にたてるのではないかと思います。

 鼻水タイプと鼻づまりタイプ

――鼻水が水のように出る方と、そうでもない方もいますか？