―― 本日のご相談は「赤の他人を見てもイライラしてしまい、自分が嫌になってしまいます」というものです。
志保先生:まず、この方が、それだけイライラしてしまうということは、病的なイライラかもしれませんが、ちょっと精神論のようなことになってしまうかもしれませんが、もしかしたらご自分の行動や生活の中に強い不満があるというか、満足がいかない辛い立場なのかもしれません。
そのような場合に、「イライラする」といってドラッグに行っても、氣持ちを聞いてもらうことはなかなかできないと思います。
また、精神内科のような所に行けば、安定剤が出ると思います。
私の場合は、ここは相談薬局の良いところの一つだと思うのですが、そのイライラの原因はそもそも何なのかな?と思ってご相談を聞かせてもらいます。
「何かイライラする原因があるの?」とまず聞きます。もしかすると、旦那さんと上手くいっていなくて、自分の心が満たされなくてイライラしているということであれば、やはり、その考え方をちょっと変えないと、その方の心は落ち着かないと思います。
そこで「こんな例があるよ」、「あんな例があるよ」、「こんな風に考えてみたら」とプロに愚痴を聞いてもらう、アドバイスをしてもらうことが、イライラに対応する1つの方法ではないかと思います。
これは、相談薬局でしかできないことだと私は思います。そのようなことを占いや宗教に頼るのではなく、しっかりとした医学の知識があるところに相談することが大事だと思うんです。
イライラと肝(かん)
漢方的にはイライラは肝(かん)の病と考えますので、肝の氣が鬱血(うっけつ)していると考えます。