―― 本日のご相談は「アトピーなのですが、冬は羽毛布団を使っています。これはダメですか?」というものです。
志保先生:羽毛布団は本当に暖かくて気持ちが良いですよね。私も羽毛布団で寝ていますが、軽くて暖かいですよね。
でもダニというのは、気温25℃で湿度60%の環境に30分あると、いちばん繁殖しやすいと言われています。なので、特に日本は湿度も高いので羽毛布団の中は、ダニが増えやすいちょうど良い環境になります。
ダニによるアトピーということであれば、化学的に本当に実証されているかはわかりませんが、ダニが気にならないお布団などもありますので、そのようなお布団に変えることも1つの方法だと思います。
ただ、言えることは、ダニもほこりも古代からあったものですので、あまり避けて清潔にし過ぎると人間の体は弱くなってしまいます。私が言いたいことは、ダニがいても大丈夫な体になること、これを目標にしてもらいたいと思います。
人間は生きている間は、どのような環境下に置かれるか分かりませんので、そのようなものに耐えることが出来るようになるために、漢方を取り入れると良いと思います。
養生法の1つとして、羽毛布団を使いたい人へのアドバイスですが、50℃以上で30分というのがダニが死滅しやすい時間です。要するに高温にするとダニは死滅しますので、布団乾燥機などや夏の天日干しというのは、ダニが死滅しやすいのではないかと思います。
その後ですが、ダニの死骸がアレルゲンになりますので、しっかりと掃除機で吸うなど清潔にすることが1つの方法だと思います。
しかし、基本はダニがいても大丈夫な体になっていただきたいですね。
ダニやほこりでも大丈夫な体に
―― ダニやほこりに対して大丈夫な体になるには、どのようなことから始めれば良いですか?