2017/10/21

沈みがちな人にあまり良くない食べ物はありますか?

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━━今回は「沈みがちな人にあまり良くない食べ物はありますか?」というご相談をいただいています。

志保先生:不安な状態などに限らず、精神状態の不安定な方に良くないのが、単品食いなど何か1つだけ同じものばかり食べるという食べ方です。それと「食ではない食品」、例えば加工食品など自然のものではない添加物の多い食品を食べることですね。

加工食品の影響

志保先生:私の経験から申しますと、このようなものをたくさん食べていると精神に支障をきたしやすいように思えます。

添加物などが体の中に蓄積されて、「神経疾患」が増えているということを説いていらっしゃる先生もいます。そういうものを取り過ぎるのは普通に考えても身体によくないですよね。

例えば、カップラーメンなどの加工食品にはよくリン酸塩というものが入っていますが、この成分はカルシウムと結合して、身体にとって大切なカルシウムを体の外に出してしまいます。カルシウムは骨や歯だけではなくて、神経にも必要なものですから、加工食品の取り過ぎは神経に悪い影響を及ぼしかねませんね。

 

━━そうなのですね。

志保先生:加工食品をたくさん食べていると、その必要なカルシウムが外に排出されるがために、カルシウムのバランスをくずしてしまい、不安や沈みがちな気分になってしまうこともあるかもしれません。そして、単品食いをすると、ビタミン・ミネラル不足になってしまいますよね。

今までの経験ですと、自閉症や発達障害の子などは、結構単品食いの子が多い印象ですね。

例えば、こればっかり食べる、好き嫌いが多くてバランス良く食べられないなど、そのような子には、漢方ではありませんが、天然のビタミン・ミネラルの入ったサプリメントを出しますと、行動が落ち着いたりといった事例は結構ありますよ。ですからビタミン・ミネラル不足でも、不安な状態なることが考えられます。

 

沈みがちな人が控えるべき食べ物

━━なるほど。西洋医学の方では、沈みがちな人によくない食べ物といった考えはありますか?

志保先生:例えば、アトピーを1つとっても、小児科の先生は食が関係しているという先生が多いです。しかし、大人になって皮膚病で病院に行くと、食は全く関係ないという先生が多いのです。体のしくみについては、薬の代謝などの差はあるものの、病気になる原因については大人も子供も違いはないと私は思っています。

 

━━では、このような状態の方があまり食べてはいけないものは、具体的にどのようなものですか?

志保先生:例えば、「キレる子が好きな三大食品」は、カップラーメンや、炭酸飲料をたくさん飲むこと、スナック菓子をおなかいっぱいまで食べることなどですね。「食ではない食品」を取り過ぎないことが重要ですね。

 

食物と食品はどう違うのか

 

━━「食ではない食品」というのはどういう意味でしょうか?

志保先生:食とは食物(しょくもつ)です。要するに自然からできたもの、例えば豚さん、牛さん、鳥さんは自然の動物ですよね。お野菜も自然の恵みからできるものです。そういう地球から自然にできているものを食物(しょくもつ)と言っています。食品となると人間の手が加わっています。

例えば、ウインナーでもかまぼこでも、包装されているパッケージの後ろ側を見たらいろいろな添加物が書いてありますが、そういうものは人間の手が加わっていますので、すべて食品です。

 

━━ということは、ジャガイモで作っていてもポテトチップスは食品として確認する必要があるのですね?

志保先生:そうですね。たとえば、卵や油や醸造酢などを入れて自分で作ったマヨネーズを使ったポテトサラダは食物(しょくもつ)ですが、そこに市販の調味料を入れて味付けしていくと食品が少し入ってくるということになりますよね。

でも、そういうものをすべて避けて通るわけにはいかないので、気にかけてみてほしいと思います。どうしてもそういう食が多くなる場合は、体の中からスッキリさせる自然薬を生活の中に取り入れるのも一つの方法です。

あとは単品食いではなく、食は何でもバランス良く食べる、そういうことに気をつけていただきたいと思います。

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