例えば、最近もご相談を受けましたが、ご家族ではなくてご親族を心配されている方でした。
あるご親族の家で、うつで引きこもっている子のお母さんは、それを見たくないために外に働きに出て家にいない、ご飯も作らない、お父さんも単身赴任中というようなことでした。
このような場合、その子の家庭環境から変えて、その子に向き合ってあげないと、なかなか難しいわけです。逆に親に放っておかれても平気で飛び回っている子供もいるわけですから、うつになるにも原因がそれぞれあると思います。
なので、そこを理解しようと思うと家の中まで入っていって関わっていかなければ難しいと思います。そのような時には、うつ病のコミュニティーや漢方薬局に相談するのも1つの方法かと思います。
家族でなくても…
うつ病になる方は「氣虚(ききょ)」といって元氣が無い方が多いです。この氣虚になる原因は、自分の体力以上に身体を消耗してしまったり、もしかして食事のバランスが悪く、胃腸からの氣を充分に取り込めず、微量なビタミン・ミネラル失調になっているかもしれません。
もし、その人がうつから抜け出ようと思った時に、助けを求める先として、「元氣がなく、うつうつとなってしまう理由はこうだから、こうしてみてはどうですか?」という医学的な視点から相談に乗ってくれる人がいても良いですよね。
病院に行きますと、精神安定剤や抗うつ剤を飲み続けてしまう場合もありますので、漢方薬局でなくてもよいのですが、まずは、少し心のアドバイスをもらえる人、安心して相談できる人、理解してもらえる人が1人でもいるだけで、心の持ちようがちがいますよね。
たとえば、何でも話せるお友達でも良いのではないでしょうか。
私たちのような相談薬局にご縁がありましたら、「こういうことが原因で、うつになるんだよ。」という話を聞いてみて、アドバイスをもらってみることが良いと思います。
専門家の助けを借りる
うつ病になっているご本人からご家族の方が直接、うつについてお話を聞いてもなかなか理解してもらえない時でも、医学的な立場の者からご家族に、例えば「お子さんはこういう風になって、うつうつとした状態になっていますよ」とお話しすれば、理解してくれるという場合もあります。