志保先生:もともと胃腸が弱いのでしたら、胃腸を丈夫にするような、おおもとからの対応を続けていけば、次の梅雨の時期には、そうならないということもあると思います。
―― めまいや吐き気の防止に、胃腸に目を向けるのですね。
志保先生:そうですね。食べたものは胃腸で消化吸収されて、血液になったり筋肉になったりしていくわけですから、胃が不快というのは、いろいろなところに影響が出てきますので、丈夫な胃腸に整えることから始めると良いと思いますよ。
例えば、消化が悪い人であれば、消化を助けてあげるような漢方薬をおすすめします。
また、尿の出が悪くむくみやすいという方には水はけをよくする漢方薬をおすすめします。
日常での心がけ
―― 日常生活で気を付けると良いことはありますか?
志保先生:はい。このようなタイプの人は、そもそも水をガブガブと飲めない方が多いとは思いますが、ただでさえ湿気が体の中に多いタイプですので、冷たいものをたくさん飲んだりしないことです。
例えば、夏になると水分をたくさん摂るように言われますが、お腹に水分がポチャポチャした状態でさらに水分を取っても巡っていきませんので、なおポチャポチャしてしまいます。
なので、不用意に水分を摂り過ぎないことですね。お水が巡っていない人がたくさん飲むと、胃内停水(いないていすい)といって、胃にお水が溜まってしまったり、めまいがしますので、そのようなことに氣をつけたら良いと思います。