つい最近の電話相談があったお客様も、元々がきゃしゃで太れないようなタイプで、「最近、全然食べられてないんです。」とおっしゃいました。そんな方が食べられなくなったら、栄養が行き届かないわけですから元氣が出なくて当然ですよね。

食べたものがエネルギーになる、脳の栄養もブドウ糖であったりしますから、「だるくて、しんどくて死にそうです。」とおっしゃっていましたけれど、やはり、元々胃弱の人がちょっと食欲不振になったら要注意です。

秋のちょうど寂しくなる時期には、心身ともにバランスを崩される方が増えます。
夏場に夏バテして食欲が無くなるという人は、秋口に、そのような状態が起こるかもしれません。夏の間に食べられなかったせいで、秋口からパタッとやる氣が無くなってしまうことが多いですね。

そのような方は、夏場に食欲が無くなったと思う時期から「未病先防（みびょうせんぼう）」で漢方をちょっと足してみる、胃の漢方を足して、少しでも氣力が減らないようにするなどされてはいかがかなと思います。

胃が弱い人は、自分がこうなったら体重が減るということが分かっていらっしゃいますので、早め早めの対処をとっていかれたら良いと思います。

 あなたのだるさの原因は？

――　逆に、胃腸が丈夫なのにだるくなることはありますか？

志保先生：ありますね。例えば、やせている人だけではなくて、太っていても、しんどい、だるい、疲れやすい、元氣が無いという人は、もちろんいらっしゃいます。

それはどちらかと言うと、新陳代謝が悪くて食べたものをエネルギーに変えられず太ってしまうので、食べていても、食べたものがエネルギーとして上手に回って行かないために元氣が無いということは考えられます。