2018/02/23

自律神経失調症と診断されたことがあります。特に冬に頭痛が辛いです。

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―― 本日のご相談は「自律神経失調症と診断されたことがあります。特に冬に頭痛が辛いです」というものです。

志保先生:はい。これは漢方的には、自律神経失調症と捉えるよりも、漢方では頭痛と捉えて治療します。

頭痛は当たり前だと思っている方が結構いて、他の不調を訴えて来られるのですが、「しょっちゅう頭痛がするんですが、これは当たり前の話で」と言われるのでちょっとびっくりします。

頭痛もやはり未病といって、何か少しおかしいという状態ですので、絶対に放っておかない方が良いですね。

それで、ご相談の方は冬になって寒くなるとこのような状態になるということですが、中医学では気候がとても体に作用しているという考え方があるので、その辺を少しお話させてもらいます。

 気候と身体の関係を漢方でとらえる

古代の中国人は人体を「小宇宙」と表したんですね。そして、自然界というものを「大宇宙」と表して、小宇宙は大宇宙の中にあると捉えています。

つまり、人間も自然界の一部であり、自然の法則にしたがう存在です。大宇宙の中にある小宇宙ですから、自然界の暑さ寒さという気候や自然界のいろいろな現象が体に作用するということです。

これは当たり前と言えば当たり前なのですが、中医学には、基本のきとしてそのような捉え方があります。

ですから、寒い時期にインフルエンザや風邪が流行る、春には、うつうつ、イライラした人が増えるというのは、自然界と共に私たちは暮らしているからなのです。

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