――　今回のご相談は「もうすぐ50歳になる女性です。最近ちょっとしたことですぐに泣いてしまい、みっともなくて困っています。」というものです。

志保先生：はい。そのようなお客様がうちにもいらっしゃいます。これは、更年期がなせるわざだったりもするんですよね。

女性ホルモンのバランスをとっているのは脳の下垂体視床下部というところで、そこが自律神経のバランス、水分代謝のバランス、女性ホルモンのバランスなどをとっています。

ところが更年期の頃になると、子宮や卵巣が動かなくなるので、脳の視床下部がオーバーヒートの状態になってしまい自律神経のバランスが崩れることによって、ちょっとしたことですぐ泣いてしまうようになる方がいらっしゃいます。

――　涙もろくなるのですね。

志保先生：はい。更年期はひどくくる人、そうでもない人がいます。「私は更年期が無かった。」という方もいらっしゃいます。

更年期を感じる人、感じない人がいるのですが、女性ホルモンは必ず減っていきます。

そこで両者の違いは何かというと、ストレスがかかるか、かからないかということが関係してきます。女性ホルモンが減ったうえに環境の変化があったりしてストレスが加わるようなことです。

例えばお客様でも、お子さんが大学に入学して家を出てしまい、旦那さんと2人になってしまう。子供が大学に行ってしまうのが寂しくてしょうがない、とポロポロと泣くような方もいらっしゃいます。
これは、更年期にそのようなことがたまたま重なって情緒不安定になっているんですね。

 感情と臓器の関係

――　分かる気がします…。