2018/08/27

アレルギー性鼻炎から蓄膿症になってしまい、ずっと続いています。

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志保先生:漢方、中医学では、「肺は鼻に穴を開く」という言葉があります。鼻は肺の一部としてとらえます。

肺が「湿邪(しつじゃ)」と「熱邪(ねつじゃ)」に襲われて、いろいろな症状を起こすと考えられています。

そのような時には、熱を冷まして膿(うみ)の排出を促すような漢方薬を持っていきます。読んで字のごとく、「排膿散(はいのうさん)」という漢方薬もあります。

ただ、その膿をはくなどの対症療法で終わらせないということが、大事になってくると思います。

先ほどお話した排膿散(はいのうさん)などは、どちらかと言うと対症療法です。

もともとはアレルギー性鼻炎という体質が引き金になって起こっていますので、おおもとから対応することが必要です。

そうしないと、膿をはいても、また膿が溜まってしまいます。なので、体全体に働きかけることを考えてもらいたいと思います。

体のもとから考えて

―― 具体的にはどのようにしていくのですか?

志保先生:鼻炎だけでなくアトピーなどもそうですが、「鼻・肺・皮膚・大腸」と、経絡はつながっていますので、膿(うみ)が溜まる原因は、膿になりやすい物を口からたくさん取っているからかもしれません。

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