志保先生:そうですね。子供をつくる事だけが夫婦のあり方ではないと言います。私の個人的な考えですが、「子供がいなければ一緒にいたくない」というような人であれば、私は一緒にはいられませんね。
ご商売の関係で、どうしても後継ぎが必要だというようなご事情もあったりしますが、子供ができないことによって、家族に卑下されるようであれば、私は、人生をもう1度考え直す事もありだと思いますね。子供がいなくてもあなたと一緒にいたいという人を、私なら選びたいと思います。
でも、協力してもらえなくても、子供だけが欲しいという方も中にはいますよね。人生はいろいろなので、いろいろな考え方や方法がありますよね。それでも、協力してもらえない相手にあまり詰め寄らないことが大切ですね。
けっこう、女性は子つくりに対して強いんです。子孫を残そうとする気持ちが本能的にあります。でも男性はそのようなことにナイーブで、病院に行って、精子がちょっと少ないと分かっただけで落ち込んだりします。なので、そのようなことにあまり詰め寄らない事ですね。
そして、言い方も大事ですよね。「あなたの子供がどうしても欲しいから、協力して欲しいのよ」、「あなたに原因はないと思うけど、どうしてもあなたの子供が欲しいの」などと、可愛い女を演じることも時には必要ですよね。そんな努力も、本当に子供が欲しいのであれば、必要ではないかと思います。
―― 女性の知恵ですね。なかなか理屈だけでは難しいところですね。
志保先生:そうですね。一番大切なことは、やはりふたりが話し合って、ふたりの意思が一致することですよね。ふたりの共同作業ですからね。なので、話し合いが何より大切だと思いますよ。