2018/01/30

20代後半ですが、結婚して1年経っても妊娠しないのは不妊ですか?

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―― 本日のご相談は、「20代後半ですが、結婚して1年経っても妊娠しないのは不妊でしょうか?」というものです。

志保先生:はい。不妊の定義は、日本産婦人科学会では「妊娠を望む健康な男女が、避妊をしないで性交しているにも拘わらず一定期間妊娠しないもの」を言います。そして、この一定期間とは、一般的に1年間と定義付けされています。

これは以前は2年間だったのですが、今は結婚の高齢化、男性の精子の数が減っているという統計的な事実などがあります。

しかし、私がお客様のご相談にのっていて思うのは、焦れば焦るほど子供はできにくいのではないかな、ということです。例えば、あきらめたころに子供ができたという話はよく聞かれると思います。

あまりにも緊張してしまうと、精子も卵も緊張してしまいますからね。この方は20代後半ということですので、とりたてて焦る必要はないと思います。

――なるほど。

ただし、年を経るとともに女性は妊娠率が低くなるということも事実です。それから、内膜症などで卵管が詰まったり、クラミジアという性感染で卵管が詰まっている女性も多いです。この性感染は初期には自覚症状がないので特にわかりにくいですね。

また、見た目は男性的に見えても「クラインフェルター」というちょっと中性的な染色体異常で精子が1匹もいないという男性もいます。

ですから、子供を望むなら、まず検査だけはしたほうが良いと思います。そして、検査によって異常が無かったら、まだ結婚して1年ですから新婚生活を楽しまれたら良いと思いますよ。

――検査は大事なのですね。

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