無月経で生理がない状態から子づくりを始められる方もいらっしゃいますので、私がご相談の方にアドバイスするとしたら、もう少し氣を抜かれて夫婦2人の生活を楽しんでみたらいかがですか、とお話しさせていただきたいと思います。
いろいろ試してみよう
―― 3年間不妊治療を続けてまだ妊娠されないという状態の方には、漢方ではどのような対応ができますか?
志保先生:はい。どんな治療でもそうですが、西洋医学だけに頼らず、あるいは東洋医学だけに頼らないで、いろいろな方法を試してみたのか、という事ですね。
その方がもしかして3年間同じ病院で同じ治療しかしていないのであれば、病院を替えるのも1つの方法だと思います。治療法というのは、どうしても先生のくせのようなものがありますので、違う病院に行ったら妊娠したというケースもあります。
そして、西洋医学一辺倒ではなくて、漢方などの東洋医学なども試してみたかという事ですね。
どちらかというと西洋医学では、卵の数や大きさだけをとらえていたり、内膜の厚さだけをとらえているだとか、ホルモンを注入してその部分だけをとらえるようなところがありますが、東洋医学では体全体としてとらえています。
例えば、その方の体自体に赤ちゃんが宿る力があるのか、体の中からホルモンがしっかり出ているのかなどを考えます。
西洋医学はどちらかというと外から補充するところがあるのですが、東洋医学ではその人の体の中から赤ちゃんを宿す力を補うような漢方をもっていって対応していきます。