2018/08/20

しょっちゅう立ちくらみがするようになって、困っています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

漢方でいう血虚(けっきょ)というのは、血液の全体量が少ないというようなイメージですよね。貧血で引っかかっていないから血液が多いという訳ではないです。

この血虚という状態ですと、補血薬といって血液を補うような薬、代表的な処方では「四物湯(シモツトウ)」というものがあって、「当帰(とうき)、芍薬(しゃくやく)、地黄(ジオウ)、川芎(センキュウ)」というものが基本なのですが、そのようなものをベースした、その人に合った漢方薬をお飲みになると良いと思いますよ。

そして、血液を補うだけでは脳まで血液が届かないタイプの人もいますので、「活血薬(かっけつやく)」といって、少し血流を良くするような漢方薬を一緒にお飲みになると良いと思いますよ。

40代からの立ちくらみへの漢方の対応

そして、腎虚(じんきょ)といって、老化によっておへそから下が弱って、下に留める力が無いタイプの立ちくらみは、「補腎薬(ほじんやく)」とって、腎を強めるような漢方薬で対応します。

代表的な補腎薬は「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」という処方があるのですが、その人の状態に合わせて、六味地黄丸をベースにいろいろなものを加味加減して漢方薬をお出しすることがあります。

―― 日頃の生活の中で、立ちくらみが起きづらくするにはどうしたらよいですか?

志保先生:例えば、胃腸が弱くて血液が少ないようなタイプですと、暴飲暴食など胃腸に負担をかけるような食事をしない、質の良い食事を、少量ずつ小分けにして食べると良いですね。

血液が少ないタイプでしたら、ひじきやレバーなど鉄分の多い物を食べたりすることが必要だと思います。

そして、おへそから下が弱っているタイプですと、筋肉が衰えると腎虚(じんきょ)が進んでしまいますので、スクワットやウォーキングをすることも大事だと思います。

1 2 3 4

関連記事