例えばお客様の中に、手術の後に眠れなくなった方がいらっしゃいます。
別にイライラするわけではないのですが、要するに手術では出血を伴いますので、手術という大きな負担が体にかかった上、血液の少ない状態になったので眠れなくなった、というようなこともあります。
病的というよりは、血液が少なくなることによって眠れなくなるということですね。眠れないのは、心の問題だけではなくて、何かしら体に必要な材料が足りなくなって眠れなくなることもあるんです。
視点を変えてみよう
―― なるほど。
志保先生:やはり、眠れないからと眠剤をもらうだけでは、根本的な原因解決にはなりませんね。
イライラしている原因が頭の中にあって、それが頭からはなれず眠れないような時は、眠剤をもらうくらいであれば、例えば、本などを読んで心の持ち方を変えるとか、寝る時にゆっくりと深呼吸をしてみるだとか、ちょっと視点を変えてみてはいかがでしょうか。
まあ、ちょっと眠れなくても死ぬことはないですので、私としてはすぐに眠剤に頼るよりは、ラジオは一晩中聴けますのでちょっと聴いてみる、心の持ち方を変えてみる、呼吸法を取り入れてみるなどして、なるべく夜は副交感神経が優位になるようなことを試してみるのも良いと思いますよ。