逆に鼻がつまるという人もいると思うのですが、つまるタイプは、どちらかというと「表熱証(ひょうねつしょう )」といって、すこし熱が体の中にこもっています。お鍋にグラグラと火をたくと、段々とお水が少なくなっていくような状態ですね。
そのような時には「清熱解表(せいねつげひょう)」といって、熱を冷ますような漢方薬をもっていかなければならないので、そのような場合には「小青竜湯」は逆療法になります。
なので「私はどちらのタイプなのか、こういう状態の時はどんな漢方をのんだらいいかしら?」と思う時には、プロの漢方薬局に相談されてみては、と思いますよ。
食べ物にも目を向けて
―― そうですね。食べ物で何か気をつけることがあれば教えてください。
志保先生:いつもお話していますが「鼻・肺・皮膚・大腸」といって皮膚と大腸は裏表ですが、鼻と腸も経絡が繋がっています。
ですから、腸に負担がかかると鼻の病気が出てきやすいです。喘息や肺の病気もそうです。腸に負担をかけないような食生活、例えば、暴飲暴食をしないということです。
基本的にアレルギー性鼻炎になりやすいタイプというのは「脾氣虚(ひききょ)」といって、胃腸が弱いタイプの人が多いです。
なので、胃腸を丈夫にするとか、胃が弱い方は自分が何をすれば胃が弱ってしまうのか分かっていますので、そのような事に気を付けられたら良いと思いますよ。