例えば、お年寄りの方に多いのですが、むくむで病院に行っても腎臓に異常が無い、アルブミンという数値もむくみに関係しているのですが、その数値も異常が無く検査による異常が無いとなると、足がパンパンにむくんでいても原因が見当たらないということで「異常無いですね」と言われて帰らされることが西洋医学ではあります。
しかし、これも未病という状態、まだ病気には至っていないけれど、ちょっと体の調子がおかしいという時期なので、そのような時こそ漢方薬がお役に立てると思います。
そして、むくんだ時に病院から出される利尿剤なのですが、必要な水分も不要な水分も出してしまうので、夏場などはお年寄りの場合、脱水症状に気をつけねばなりません。
一方で、そういった時に漢方で使われるものは、体の中には「津液(しんえき)」といって体内に必要な液があるのですが、そのようなものは残して、不要なものだけを出すようなイメージをしてもらえばよいと思います。
どちらにしても、ご自分の体に合ったものを選ぶことが大事ですね。