―― 西洋医学では、甘いものがやめられない場合どんな対応がされますか?
志保先生:病気ではないので、甘いものがやめられないだけでは何もないと思いますよ。
例えば私も甘いものが好きです。大学時代だったと思いますが、アイスクリームが好きで、1日1個食べないと気が済まない、甘いものを止められない時期がありました。
その時も血糖値が急激に上昇していたのではないかと思います。ご飯でお腹がいっぱいになった後で、「これは別腹」と言って、女性は甘いものを食べられますが、お腹がいっぱいなのに甘いものが食べられるというのは、ちょっと要注意だと思います。
食生活の工夫
―― 日常生活の中で、甘いものを遠ざけていく方法はありますか?
志保先生:そうですね。血糖がゆるやかに上昇するものを食べることでしょうか。これを数値で表しているのがGI値です。その食品が体内で糖に変わり血糖値が上昇するまでの速さを計った時間です。
例えばパンなどの小麦を使用したものはGI値が高くて、食べると血糖値がポンと上がるんですね。すると急激な低血糖起こし、また食べたくなります。
パンなど柔らかいものはいくらでも食べられますね。だから血糖値の上昇が早いのですが、スルメなど口の中で長い時間噛んでいるものですと、血糖値の上昇が緩やかです。
血糖値の上昇が緩やかなほうが、たくさん食べたいという欲求が抑えられるので、GI値が低いもの、血糖値が緩やかに上がるようなものを食べ物として選ぶということは1つの方法だと思います。例えばナッツ類やフルーツなどです。
相談できる場所をつくる
―― やはり、うつ病と甘いもの、という悪循環を断たなければいけないのですね。