2018/07/09

10代の頃から20年以上便秘です。

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これらの下剤は腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進させて便を出しますが、どちらかというと、これらの生薬の性質は寒性ですのでお腹を冷やしてしまいます。

さらに、大腸がこの刺激に慣れてしまうと、下剤を服用しなければ便がでなくなってしまったり、錠数を増やさないと出ないという状態にもなりかねません。

もちろん、便秘の方は腸に熱をこもらせている方も多いので、ちょっと熱を冷ましてあげる漢方薬も良いのですが、基本的に女性の便秘というのは、お腹が冷えて腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が悪くなっている方が多くいらっしゃいます。

下剤がお腹を冷やしているかも

他にも腸の潤い不足の方や、年配の方の便秘では便を押し出す力がなくなってという方もいらっしゃいます。

それで、刺激の強い冷やす働きの下剤を飲むとお腹が痛くなる、お腹が痛いけれど、我慢して下剤を飲んでいるという方がけっこういらっしゃいます。

それでは、よけいにお腹が冷えてしまうかもしれません。そのような場合は、腸の善玉菌を増やしてあげたり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を良くしてあげて、お腹を温め、腸の滑りを良くして便を出すような方法にされるほうがよいと思います。

そして、お腹が冷えて便秘になっているのに、刺激の強いお腹を冷やすタイプの下剤を飲んでいると、更に悪循環になって常用性になって、飲まないと出ないことになります。

基本的には体質改善を目指して、自分の力で腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)をして、便を押し出す力をつける。自分の力で便を出す方法をご提案するように心掛けています。

――長く下剤を飲んでいた方が、今から漢方でどんな対応ができますか?

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