2017/10/11

抗うつ剤の眠気で復職できません。どうしたら眠気がなくなるでしょうか?

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復職のための一歩は

━━すると、眠気があることで復職できないのであれば、抗うつ剤を減らす方向で考えないと、改善していかないということでしょうか?

志保先生:はい。病院の薬より強い漢方薬は、はっきり言ってないです。

病院の薬、現代薬というのは、成分を分解してよく効くようにできているんですよね。ですからシャープに効きます。それが原因で副作用がでたのであれば、その薬を止めることが一番早い治療法です。

━━けれど、ご本人としては、急に止められないという事情もあるかと思うのですが、そのような場合にはどうすれば良いのでしょうか?

志保先生:はい。これは賛否両論あると思いますが、このような場合、私どもの薬局では、薬剤師として様子を見守って、薬の量を半錠にしたり、1/4錠にして、体が薬を減らしたことをわからないようにしながら、だんだんお薬を止めていただく方向にしていきます。

薬に対する考え方で医師を選ぶ

志保先生:ですから、病院の先生を選ぶなら、眠気が出ると伝えるとまた新たに薬を出す、抗うつ剤を飲んで食欲がないと伝えるとまた薬を出すというような足す処方ではなくて、「それはちょっと薬が効きすぎましたね、もう少し効き目が緩いものしましょう」というような先生を探すことでしょうね。

お薬をどんどん出す先生もいらっしゃれば、今の医療の薬の出し方はおかしいと思って、なるべく自然治癒力を大事にする先生もいらっしゃいますので、そのような先生を探すことをおすすめします。

━━そのような病院で出される薬と一緒に、漢方を使えるのですか?

志保先生:はい。もちろん大丈夫です。私どもの漢方薬局のお客様のほとんどが、初めてご来店の際には、病院で処方されているたくさんの西洋薬を服用されていますが、最後にはほとんど薬に頼らなくても済む状態になっていますね。

━━それはありがたいことですね。

志保先生:ただし、安定剤や抗うつ剤には依存性があるものが多く、素人考えで急に薬を止めると、例えば自殺願望が起こるなどの薬もありますので、やはりプロの手元でもって、お医者様に減らしてもらうとか、本当に信頼できる薬剤師さんに相談していただくことが良いと思います。

━━それはとても大切なことですね。

志保先生:薬剤師は薬のプロですので、処方箋を出している所で「ちょっとこの薬、きついのでどうしたら良いでしょうか?」と相談してみてください。薬剤師と医師の連携ができていれば、薬を変えてもらえたり、減らしてもらうことが可能だと思います。

ただ、お医者様が言われたことを言われた通りに出す処方箋薬局も中にはありますので、その場合は薬を減らしてもらうことは難しいと思います。

━━では、眠気がひどくてどうにかしたい場合は、お薬を少なくする方向に協力して下さるお医者様を見つけることが大事ですね。

志保先生:はい。薬を減らす、効き目を緩くすることですね。

━━それで、漢方も一緒に使うということも問題ないということですね。

志保先生:はい。それで漢方を使って良くなったら、お医者様にも「薬をちょっと減らしても良いですか?」と相談することもできると思いますよ。

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