志保先生：そのかぶれというのは、なぜかぶれているのか？ということですね。

例えば、使っている化粧品によってかぶれているのであれば、まずその化粧品を一番に使うのをやめるべきだと思います。

季節によって肌荒れを起こすのであれば、例えば赤い炎症であれば熱を冷ますようなものだとか、ニキビのように吹き出物がブツブツと出てきているのなら、悪い物は便やおしっこ、皮膚から出るので、解毒を助けてあげたり、膿（うみ）を排膿（はいのう）するような漢方薬をもっていきます。

いつもお話していると思いますが、基本、皮膚と腸は裏表の関係ですので、皮膚に何かしらトラブルが出ている時は腸の免疫も弱っている状態です。

ニキビができて病院に行くと、すぐに抗生物質が出るのですが、抗生物質はアクネ菌という菌は殺してくれるかもしれませんが、腸の善玉菌まで殺してしまいます。そうなると、本末転倒です。

腸の善玉菌を殺してしまったために、ニキビや皮膚病がかえって治りにくくなるということも考えられますので、やはり便秘している人であれば、まずそこをスッキリさせるなど、漢方を上手に取り入れながら、体の中から対応することが大事ですね。