2018/01/26

50歳くらいから耳鳴りが急にひどくなり、とてもつらいです。

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これはどのような状態かというと、例えばホットフラッシュといって、顔面がのぼせて変な汗をかくだとか、足腰がだるい、目が充血するなど、水、つまり身体の潤い分が足りなくなって、火がぼうぼうと燃えるようなイメージをしていただけたらと思います。

このような時にも耳鳴りが起こることがあります。逆に「腎陽虚(じんようきょ)」のタイプの人は手足が冷えたり、とても寒がりだったりしますが、そのような人でも腎が弱ってくることにより耳鳴りがしたりします。

これらの場合、補腎しながら体を温めたり、補腎しながら火を鎮めたりしながら、耳鳴りに対応していきます。

 

―― 耳鳴りの対応として、西洋医学と漢方にはどんな違いがありますか?

志保先生:はい。更年期の頃に耳鳴りがして病院に行くと、だいだい「齢ですね」と言われて、何も薬が無いというのが現状だと思います。

耳鼻科では耳を温めるような治療をすることもあります。「瘀血(おけつ)」といって血流が滞ることでも耳鳴りがしますので、耳の血流を良くすることも1つの方法だとは思いますが、それだけでは耳鳴りは治りませんよね。

漢方では年齢に応じたケアをしながら、耳鳴りに対応します。瘀血(おけつ)の人で血の滞りがよくない場合でも耳鳴りがしますので、そのような方の耳鳴りであれば、まずは原因に働きかけるところから漢方では対応します。

 

―― 耳鳴りというのは、原因がいろいろとあるのですね。

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