2018/06/25

60代後半で気持ちに体がついていかず、イライラしてしまいます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

―― 本日のご相談は、60代後半の方からです。「気持ちに体がついていかなくて、自分にイライラしてしまいます。」というものです。

志保先生:はい。そういうことは、40歳を過ぎたら段々と始まるのではないかと思います。

私も同じように思うのですが、この方は、60代でそう感じるというのは遅いくらいではないかと思います。若くてもそのように思うことはあると思います。

私などは3人子供がいて、3人目は30歳を過ぎてから生んだのですが、産後にお料理の段取りが悪くなってしまって、順番に1つ1つしか出来なくなってしまいました。

そんな自分にすごくイラついた覚えがあります。産後にすぐに働き始めて、産後の養生が悪かったのだと思います。その時に、「年を取るということは、こういう事なのだな」と思いました。出来なくなった自分に、すごくイライラした覚えがあります。

受け入れる氣持ち

50代から80代までのお客様からこのようなご相談を受けるにつれて、80代、90代になっても皆さん心は20代、30代のままなのだな、ということを感じます。

例えば、70代の方が、「こんなに膝が痛くなるなんて考えられない。昔はちゃんと歩けたのに。」とおっしゃるのですが、それは私たちにしてみれば、当然の事だと思うんです。でも、きっとその方にとっては、気持ちは20代、30代のままなんですね。

私は、いろいろな年代の方とお話させてもらっていますので、ご相談の方にアドバイスするとすれば、「悔しいでしょうが、若い時と一緒のようにはいかないですよ。」ということをお伝えしたいと思います。

やはり、漢方薬を飲んでも、若い時とまったく一緒のようにはいきません。年相応ということがあるように思います。そこを理解しながら補充するというか、未病先防(みびょうせんぼう)していくことですね。

年齢による変化

年齢とともに、軟骨がすり減って、臓器の重量も減っていって、いろいろなところが小さくなっていきます。

1 2

関連記事