―― 本日のご相談は「アトピーです。運動は苦手なのですがした方が良いですか?」というものです。
志保先生:はい。運動は新陳代謝を良くする一つの方法です。運動をすると全身の血流も良くなりますし、全身の老廃物を排出することもできますので大いにするべきだと思います。
体を大事にし過ぎてしまうと、人間の体は怠けものですので、毛穴を閉じたり開いたりという作用が、特にアトピーの方の皮膚状態はかき壊したりしてジュクジュクとしていますので、そのような機能が他の人よりも衰えています。
寒いからといって家の中にこもっていたり、暑いからといってクーラーの効いた部屋にばかりいると、やはり、毛穴の開け閉めが段々と衰えていきます。
運動の時に注意すること
なので、運動は大いにするべきだと思うのですが、注意することが1つあります。アトピーの方は肌が弱っている状態で、ブドウ球菌という菌が繁殖しやすいので、いつも清潔にしておくことが大事です。
ですから、運動した後は必ずシャワーで流し、刺激のないもので洗浄し、その後は保湿することを必ずしてほしいと思います。
今はだいぶ良くなったお客様で、手の甲がジュクジュクとなっている状態でゴルフをして更にひどくなり、「もうゴルフは出来ないな」とおっしゃった方がいます。
その原因は、いつも同じ手袋を洗濯せずに使っていて、おそらく、その手袋の中に菌が繁殖していたのだと思います。
そこへジュクジュクの状態の手を入れたためにひどくなってしまっただけで、その手袋をいつも洗濯したり、新しいものに替えたりして清潔なケアをしておけば、1回ゴルフで手袋をしただけでひどくなることはないと思います。