かゆみも辛いですが、アトピーさんが特に辛いのは見た目ですよね。真っ赤になっている状態ですと、他人の目がきっと気になると思います。
女性の更年期などでも、顔が火照って自分だけが真っ赤になっているのが恥ずかしいとおっしゃるように、赤みがひどいと人間の心理として、恥ずかしいということがあるように思いますよ。
その赤みが、ご相談者の方は特に夏にひどくなるのではないかと思います。
夏に気をつけてほしいこと
赤みは漢方的には「血熱(けつねつ)」といって、熱ですので、今年のように暑い夏はなかなか冷やすことができず、外からガンガンと熱されるわけですから、中に熱がこもっている方は、特に赤みがひどく出てくることが考えられますよね。
―― アトピーが一気に出てかゆくて眠れないというのは、今年の夏は特にひどいのですね。
志保先生:そうだと思います。氣をつけていただきたいことは、なるべく直射日光を避けることです。
それだけでなく、外からの暑さ、サウナや長風呂、長時間の外での作業など熱をこもらすことは、避けていただきたいと思います。
そして、赤みが強いタイプはかゆみも強いです。なので、どうしてもかゆさと赤みで、夏はひどくなっていると感じているのではないかと思います。
中の熱には漢方で対応
―― このようなひどい状態になってしまった場合、漢方ではどのように対応できますか?