そうなる前に、「疏肝解鬱(そかんげうつ)」といって、肝の疏泄(そせつ)を正して鬱結をとるようなリフレッシュに使える漢方薬がありますので、そのようなものを取り入れてみてはいかがでしょうか。
そして、イライラする原因が何かしらあるのであれば、その原因を取り除く努力をしてみるだとか、お酒以外にストレスを発散する方法を見つけたりして、お酒に頼らないイライラ解消法を見つけられれば良いですよね。
なぜお酒に頼るのか
―― お酒に頼るというのは、何かお酒に向いてしまいやすいタイプなどがあるのですか?
志保先生:きっと、この方はお酒が好きなんだと思いますよ。体質というよりも好きなものに人間は傾いてしまう、楽しいもの、楽なものに傾いてしまうので、どうしても好きなものに行くのだと思います。
例えば、その方がお酒を飲まず甘党であれば、もしかしたら甘い物に走るかもしれません。その人のストレス、イライラ解消になるものに走るだけで、この人はこのような体質だからお酒に走るということではないと思います。
―― お酒に行かないようにする方法は何かありますか?
志保先生:まず、本当に常にイライラするのであれば、病的な状態といえますので、漢方はお役に立てると思います。
あとは、肝臓の血液を消耗しないために休肝日が必要です。ご自分の大切な身体ですから、休肝日を設けるための努力をしたり、お酒に頼らず、他のストレス発散方法を見つけられると良いですね。
肝臓の数値で、お酒を飲むと「γ-GTP(ガンマGTP)」が上がってくるのですが、この数値をお酒を飲む方は氣にされておくことをお勧めします。